フリーランスになると年金はどうなる?会社員との違いと老後資金の備え方

フリーランスになりたいけど年金が不安…

老後が心配で勇気が出ない…

このようなお悩みを抱えていませんか?フリーランスは会社員と違って厚生年金がもらえません。

「国民年金だけじゃ老後生活するなんて無理!」と感じている人も多いでしょう。

しかし、フリーランスにはさまざまな年金制度や対策があります。正しい知識を身につければ、老後への不安をなくし安心してフリーランス生活をスタートできますよ。

本記事では会社員との年金の違い、老後に向けた具体的な年金対策をわかりやすく解説します。正しく制度を理解し、自分にぴったりの方法を見つけていきましょう。

目次

【徹底比較】フリーランスと会社員の年金

まずはフリーランスと会社員の年金について、保険料と将来受け取れる受給額を比較していきます。

会社員の人もフリーランスを目指す人もぜひチェックしてください!

会社員の年金制度は2階建て

会社員の年金制度は、国民年金+厚生年金の2階建て構造になっています。厚生年金があるので、フリーランスや個人事業主の人に比べて手厚い年金を受け取れるのが嬉しいポイントです。

会社員の厚生年金保険料

会社員の厚生年金保険料は、毎月の給与・賞与に保険料率(18.3%)をかけて求めることができます。

・標準報酬月額(毎月の給与) × 保険料率(18.3%)
・標準賞与額(ボーナス) × 保険料率(18.3%)

このように厚生年金保険料は「標準報酬月額」と「標準賞与額」に保険料率をかけて算出されます。算出された保険料の半分を会社が負担してくれるのが会社員の特権といえるでしょう。

Colorful Writingリサーチャー 一谷千春

「標準報酬月額と標準賞与額って何?」と疑問に思う人も多いのでは?下記で説明するのでチェックしてくださいね!

標準報酬月額の下記の5つの項目にそって決定されます。

・資格取得時の決定
・定時決定
・随時決定
・育児休業等終了時の改定
・保険者決定

標準賞与額とは
税引き前の賞与額から1,000円未満の端数を切り捨てたもの(上限額150万円)

「結局いくらになるのか目安が知りたい」という人は、下記の表で厚生年金保険料の目安をチェックしてみましょう。

標準報酬月額厚生年金保険料実際に支払う厚生年金保険料
20万円36,600円18,300円
30万円54,900円27,450円
40万円73,200円36,600円
50万円91,500円45,750円

会社員の受給額

二階建ての年金が受け取れる会社員の受給額は、14万円〜15万円が平均です。金額は収入や勤務年数によっても異なります。

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「将来の年金額の目安が知りたい」という人は「ねんきんネット」で確認してみましょう!

フリーランスは国民年金のみ

フリーランスが加入するのは国民年金のみです。会社員と違って2階建て部分(厚生年金)がないため、何も準備をしなければ将来受け取る受給額は少なくなるでしょう。

フリーランスの保険料

国民年金保険料は、1ヶ月あたり17,510円です。(令和7年度)

この保険料が高いのか低いのかは個人差があると思いますが、将来の自分にとって大切な積み立てです!

フリーランスの受給額

フリーランスが将来受け取れる受給額は5万円〜6万円。

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この金額ではゆとりある老後どころか、普通の生活も厳しいですよね…。

国民年金しか受け取れないフリーランスになったら、自分自身で年金を準備する必要があります。

老後資金っていくら必要?

一体老後資金っていくらあれば良いの?

と漠然と不安に思っている人も多いでしょう。

一般社団法人全国銀行協会によると、2人以上世帯の老後に必要な毎月の生活費の平均は27万929円となっています。

しかし必要な資金は下記の要素によって大きく異なります。

・持ち家か賃貸か
・住宅ローンがいつ終わるか
・家族と自分自身の健康状態
・配偶者の有無
・退職金の額

上記に加えて、子どもや孫がいる場合は金銭的な支援をしてあげたいと思う人もいるのではないでしょうか。「旅行を楽しみたい」「体調を崩して介護費用や入院費用が思ったよりかかる」「冠婚葬祭や交際費が毎月発生する」など、自分に必要な老後資金を明確に算出することは難しいでしょう。

昨今はさまざまな物価が上がっているため、より計画的な準備が必要です。

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私の目標は「孫に貢げるおばあちゃん」になること(笑)!そのために今からコツコツと頑張るつもりです!

「これくらい貯めておけば安心!」という金額は人によって異なりますが、フリーランスは厚生年金がない分、老後に向けて自分で備える意識をもつことが大切です。

フリーランスがすべき年金対策

国民年金しか貰えないフリーランスはやっぱり辞めておこうかな…

と不安になってしまった人も多いのではないでしょうか。

フリーランスは国民年金だけのため、自分で準備しなければ老後資金は確実に足りなくなってしまうでしょう。

しかし、フリーランスが安心して老後を送れるように作られている制度はいくつもあります。

ここからは、フリーランスのための代表的な年金対策を5つ紹介します。自分に合ったものを選び、老後に対する不安を軽減していきましょう。

  • 国民年金基金
  • iDeCo
  • 小規模企業共済
  • 付加年金
  • 民間の保険会社の年金保険

順番に紹介するのでぜひチェックしてください。

①国民年金基金

国民年金基金とは、国民年金に上乗せして受け取れる年金制度です。フリーランスにとって「会社員の厚生年金」のようなもの。

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掛金は68,000円が上限ですが、自分で自由に決めることができます。

1口目は2種類、2口目は7種類から選べるので、自分に合ったタイプを選択しましょう。詳細は以下で確認してください。

1口目
タイプ支給時期保証
終身年金A型65歳〜一生涯15年間
終身年金B型なし
2口目
タイプ支給時期保証
終身年金A型65歳〜一生涯15年間
終身年金B型なし
確定年金Ⅰ型65歳〜80歳15年間
確定年金Ⅱ型65歳〜75歳10年間
確定年金Ⅲ型60歳〜75歳15年間
確定年金Ⅳ型60歳〜70歳10年間
確定年金Ⅴ型60歳〜65歳5年間

1口目の違いは保証期間だけですが、2口目は支給時期・保証期間ともに細かく設定されています。

国民年金基金の大きなメリットは、掛金が全額所得控除の対象になること。将来の年金のために貯蓄しながら、所得税・住民税を軽減できます。

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色々なタイプがあって迷ってしまいますね…。自分の老後にはどれが1番適しているのかを見極めることは難しいですが、できるだけ計画的にプランを組むことが大切ですね!

②iDeCo

2つ目の年金対策はiDeCoです。iDeCoは老後資金の準備に特化した制度。会社員に比べてフリーランスが優遇されている制度なので「お得かつ確実に老後資金を貯めたい」という人におすすめです。

フリーランスの掛金の上限額は月額68,000円。

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「68,000円なんて無理…」という人も安心してください!iDeCoは月額5,000円から始められます。

1,000円単位で自由に設定できるので、無理のない範囲で始めましょう!

iDeCoの最大のメリットは以下の3つです。

・掛金が全額所得控除の対象
・運用利益が非課税
・受け取り時も税制優遇がある

iDeCoは全額所得控除の対象になるので、節税効果があるのが魅力です。忘れずに確定申告を行いましょう。

また、運用利益が非課税になり、受け取り時にも税制優遇があるので、お得に老後資金を貯められます。

ただし、60歳になるまでは引き出しができない点に注意してください。

iDeCoはあくまでも老後資金の準備に特化した年金制度。自由に引き出せない仕組みのため、掛金を設定する時はずっと支払い続けられる金額にすることが大切です。

③小規模企業共済

3つ目の年金対策は小規模企業共済です。小規模企業共済とは、フリーランスや個人事業主のための退職金制度。

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掛金は月額1,000円〜70,000円の範囲で設定できます。

小規模企業共済のメリットは以下の3つです。

・掛金が全額所得控除の対象
・低金利で融資を受けられる
・状況に合わせて掛金の額を変更できる

小規模企業共済で支払った掛金は全額所得控除の対象になるため、税金を抑えられるのが1つ目のメリットです。忘れずに確定申告を行いましょう。

また小規模企業共済は即日貸付が可能。フリーランスとして活動するうえで、収入が下がってしまった時や急な出費で困った時に、低金利で融資を受けることができます。

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「まずい!今月ピンチ!」という万が一の時に貸付制度を利用できると安心ですね!

小規模企業共済は途中で掛金の額を変更できるため、その時の状況に合わせた設定ができるのも魅力の1つ。

たとえば子育てでお金がかかる時は無理のない範囲で設定し「本格的に老後に向けて貯めたい」と感じた時に掛金を上げて、老後資金にフォーカスして貯蓄できます。

ただし、小規模企業共済は20年以上という長い期間続けなければ、解約した時に元本割れするので注意しましょう。
また、現時点(令和7年度7月)ではオンラインですべての手続きを完結することはできません。

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「窓口や郵送は面倒!」という人にとっては少しネックになるかもしれません…。

④付加年金

「毎月カツカツ!だけど年金を増やしたい!」という人におすすめなのは付加年金です。付加年金とは、国民年金保険料に毎月わずか400円を上乗せして支払い、将来受け取る年金を増やせる制度。

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400円プラスすれば良いだけなんて有り難すぎる!!

受け取り金額は「200円 × 付加保険料納付済期間の月数」です。対象者は第1号被保険者のみ。つまり、フリーランスや個人事業主の特権です。

ただし、国民年金基金との併用はできません。「今は余裕がないから付加年金に加入しておいてあとで国民年金をプラスしよう」ということはできない仕組みです。

400円なので当たり前ですが、少ししか増額できない点も念頭に置いておきましょう!

⑤民間の保険会社の年金保険

5つ目の年金対策は民間の保険会社が提供する年金保険。一定の保険料を毎月積み立てていき、将来年金方式または一括で受け取り老後資金として活用する方法です。

貯蓄性の保険でありながら生命保険料控除の対象になるため、節税効果にも期待できます。

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「亡くなった場合はどうなるの?」「受け取る時は支払った金額より多くなるの?」とさまざまな疑問が出てくる人もいるでしょう。

返戻率や保証内容は各保険会社・各商品によって異なるため、事前にしっかり比較して選ぶことが大切です。

フリーランスの年金制度に関する注意点

フリーランスを目指す人が絶対に意識しておきたい年金制度に関する注意点を紹介します。

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「年金をもらうのは遠い未来の話だから」と気を抜いていると後悔することになるかも…。

しっかりチェックしてくださいね。

会社員からフリーランスになる場合は手続きが必要

会社を退職してフリーランスになる場合、国民年金への加入手続きが必要になります。お住まいの市区町村役所にて手続きを行いましょう。

必要な書類は以下のとおりです。

・年金手帳か基礎年金番号通知書
・退職年月日がわかるもの(離職票・退職証明書・健康保険資格喪失証明書など)
・本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証など)

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配偶者が扶養になっている場合は、配偶者も手続きが必要になります!忘れないように注意してくださいね!

手続きの期限は退職日の翌日から14日以内です。退職したらすぐに手続きを済ませましょう。

「うっかり未納」に要注意

強制的に給与から引かれていた会社員と違って、フリーランスは自分で年金保険料を払う必要があります。

「うっかり支払いを忘れていた」「今月は厳しいから後回しにしてしまおう」と未納にしてしまうと、将来受け取る年金受給額に影響する場合があります。

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あとで一気に払うのも大変ですね…。

将来の自分のためにも未納には注意しましょう。年金保険料の支払い方法は以下のとおりです。

・納付書
・口座振替
・クレジットカード
・スマホアプリ
・ねんきんネット

自分が支払いやすい方法を選び、必ず納めるように意識しましょう。

各種制度への理解を深める

フリーランスは守ってくれる会社がいないため、すべて自己責任になります。各種制度への理解を深め、自分のライフスタイルや収入に合った年金対策をすることが大切です。

「よくわからない」「どれを選べばいいの?」と迷った時は役所や金融機関、ファイナンシャルプランナーなど、信頼できるプロに相談しましょう。

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各種制度への理解を深めれば「フリーランス=老後が不安」にはなりませんよ!

フリーランスの年金不安は正しく知って備えれば解決できる!

フリーランスは会社員と比べて厚生年金がないため、不安に思われがち。

しかし、年金制度を正しく理解して備えれば不安は軽減できます。少額から始められる年金対策がたくさんあるため、まずは家計の負担にならない範囲でスタートしてみましょう。

人生100年時代といわれる昨今。老後は、頑張って働いてきた自分に感謝して残りの人生を最高に楽しむ大切な期間です。豊かに過ごすためにも今からコツコツと準備を始めましょう。

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