
フリーランスって扶養に入れるの?



フリーランスとして扶養内で働いたら、年収の壁って気にするべき?
このようなお悩みを抱えていませんか?「扶養内で場所を選ばず働けるフリーランスになりたい!」と考えている人は多いでしょう。そこで本記事では、フリーランスが入れる扶養や手続きの流れ、それぞれの条件を解説します。
また、フリーランスが気をつけたい「年収の壁」や、扶養に入るメリット・デメリットも紹介します。
「家庭と両立できる働き方がしたい」という人は、ぜひ参考にしてください。本記事を最後まで読むことで、安心してフリーランス生活をスタートさせることができるでしょう。


フリーランスが入れる扶養


フリーランスが入れる扶養には「所得税法上の扶養」と「社会保険上の扶養」の2種類があります。どのような特徴があるのか確認しましょう。
所得税法上の扶養
所得税法上の扶養とは、扶養者が「扶養控除」や「配偶者控除」などを受けられる制度のことです。扶養に入ることでさまざまな控除を受けることができ、税金の負担が軽くなります。
フリーランスが入れる扶養控除は以下の3つです。
・扶養控除
・配偶者控除
・配偶者特別控除
それぞれの条件は後述するので確認してください。
社会保険上の扶養
社会保険上の扶養に入るには、年間130万円未満の所得であることが条件です。また、60歳以上の人・障害厚生年金の対象になる障がい者の場合、年間180万円未満の所得であることが条件です。



社会保険上の扶養に入ることにより、健康保険料を抑えられるのが一番のメリットでしょう。
フリーランスが所得税法上の扶養に入る条件


フリーランスが所得税法上の扶養に入るためには、それぞれ条件や基準が異なります。しっかり確認していきましょう。
これからフリーランスになる人は、ぜひチェックしてください!
①扶養控除の条件
扶養控除を利用することで総所得金額から一定額を差し引くことができ、税金を抑えられます。
| ・配偶者以外の親族 ・里子 ・市町村長より養護を委託されている老人 ・納税者と生活費を共有している ・年間所得金額が合計48万円以下/給与所得のみの人は収入103万円以下 ・青色申告者の事業専従者として年間1度も給与をもらっていない/白色申告者の専業専従者ではない |
②配偶者控除の条件
配偶者控除とは、納税者の配偶者が以下の条件を満たすことで受けられる控除です。配偶者控除を受けることで総所得金額から一定額を差し引くことができ、税金を抑えられます。
| ・配偶者(内縁関係は対象外) ・納税者と生活費を共有している ・年間所得金額が合計48万円以下/給与所得のみの人は収入103万円以下 ・青色申告者の事業専従者として年間1度も給与をもらっていない/白色申告者の専業専従者ではない |
ただし、納税者本人の合計所得が1,000万円を超える場合は、配偶者控除は受けられないので覚えておきましょう。



簡単に言うと「高年収なら配偶者控除を使わないでしっかり税金払ってね」ということですね!
③配偶者特別控除の条件
配偶者特別控除とは、配偶者の年間所得が48万円超〜133万円以下の場合に受けられる控除です。配偶者・納税者それぞれの合計所得によって、細かく分けられているのが特徴です。配偶者特別控除の利用条件は、以下の表で確認してください。
| ・配偶者(内縁関係は対象外)・納税者と生活費を共有している ・年間所得金額が合計48万円超〜133万円以下 ・青色申告者の事業専従者として年間1度も給与をもらっていない/白色申告者の専業専従者ではない ・配偶者が配偶者特別控除を受けていない ・配偶者が「源泉控除対象配偶者がある居住者」として源泉徴収されない |
フリーランスが知っておきたい「年収の壁」
ニュースやメディアでよく取り上げられている「年収の壁」。興味深く聞いている人も多いでしょう。しかし、説明されているのはフリーランス向けのものではなく、あくまでも会社員やアルバイト・パート向けのもの。
ここからは、フリーランスが意識すべき「年収の壁」を解説します。



自身の理想の働き方を叶えるためにも、ぜひ覚えておきましょう!
①所得税が免除!年収113万円
年収113万円までであれば、フリーランスは所得税が免除されます。「扶養から外れたくない」「仕事よりも家庭を優先したい」という人におすすめのボーダーラインです。
なぜ113万円なのかは、基礎控除と青色申告特別控除の金額に関係しています。
・基礎控除(48万円)
・青色申告特別控除(65万円)
月に換算すると約9万円。



所得税免除を希望する場合「月に9万円まで稼いでOK!」と覚えましょう。
②配偶者控除が満額利用可能!年収95万円
配偶者控除(38万円)を満額利用したい人におすすめなのは、年収95万円。年間所得から控除と経費を差し引いた金額が95万円以内であれば、配偶者控除を満額利用することが可能です。
95万円を超えてしまった場合、満額の控除は受けられないので注意しましょう。



月に8万円稼ぐと年収96万円になってしまうので、配偶者控除を受けたい人は超えないように仕事を調整しましょう!
③住民税に影響!年収100万円
住民税に影響するボーダーラインは年収100万円。フリーランスの場合、年間所得から控除と経費を差し引いた金額が45万円以下であれば、住民税が免除されます。
とはいえ、年収100万円から大幅にオーバーしない限り、住民税の影響は少ないと考えていいでしょう。例えば年収101万円の場合、支払う住民税は年間約6千円です。



「1万円オーバーした方が損!」なんてことにはならないので安心してください。
④社会保険に影響!年収106万円・130万円
社会保険に影響するのが年収106万円と130万円。それぞれの詳細は下記で確認してください。
| 年収106万円 | 社会保険の加入対象になる |
| 年収130万円 | 社会保険への加入が義務。(扶養から外れる) |
年間収入から控除と経費を差し引いた金額が130万円を超える場合、社会保険への加入が義務化されます。加入することで、健康保険料と年金保険料の支払い義務も発生することに。
納付額は収入によって変動します。
フリーランスが扶養に入るための手続き
「扶養内で働くためには、どんな手続きが必要なの?」と疑問に思う人も多いでしょう。ここからは、フリーランスが扶養に入るための手続きを紹介します。手続きの流れは以下の3ステップです。
- 開業届の提出
- 社会保険の手続き
- 確定申告の提出
【ステップ①】開業届の提出
まずは管轄の税務署に出向き、開業届と青色申告承認申請書を提出しましょう。



開業届は、フリーランスとしての活動前や収益ゼロの状態でも提出できます!
郵送や以下のオンラインでも提出することが可能です。
・e-Tax
・freee開業
・弥生会計
また、青色申告の他に白色申告もありますが、青色申告の方が控除額が大きいのでおすすめです。開業後2ヶ月以内に税務署に提出しましょう。



税務署に出向いて開業届を提出する人は、同時に青色申告承認申請書も提出しておくと、1度で済むから楽ですよ
【ステップ②】社会保険の手続き
続いては、配偶者の社会保険に加入申請を提出しましょう。必要な書類は以下のとおりです。
・扶養者との続柄が確認できる書類(戸籍謄本や住民票の写し)
・被扶養者の収入を証明できる書類(所得証明書や源泉徴収票)
・同居していることを証明できる書類(住民票や賃貸契約書)(別居の場合は仕送りしている事実を証明する必要があります)



各社会保険によって必要書類は異なるため、勤務先の担当者に確認しておきましょう。
【ステップ③】確定申告の提出
3つ目は、確定申告の提出です。2月15日〜3月15日の期間に、1年間の所得を計算して確定申告を行います。



確定申告って難しいし、なんだか面倒そう…
確定申告=複雑というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。昨今では、簡単に確定申告ができるアプリやソフトがたくさんあります。



私は「MF確定申告」というアプリで毎年確定申告をしています!収入や経費を入力後、提出するだけなので簡単です。
自分のやりやすい方法があるはずなので安心してください。


フリーランスが扶養から外れたら?
フリーランスが扶養から外れると、さまざまな控除や免除がなくなり、税金や社会保険などの支払い義務が発生します。
しかし「年収の壁なんて気にせずできるだけ稼げるようになりたい」と考えている人は、扶養から外れて思う存分働ける方が合っているかもしれません。



ちなみに私はこっちタイプです!「ゆるーく働きたいなー」と思うことももちろんありますが(笑)自分自身の成長を感じることや収入がアップすることに、私はやりがいや喜びを感じます!あなたはどっちのタイプ?
収入が不安定な1年目や子どもが小さい時だけ扶養に入り、あとから外れるという選択肢もあります。仕事量や自身の状況に合わせて、最適な働き方をしましょう。
フリーランスが扶養に入るメリットとデメリット


フリーランスとして活動するにあたって、扶養に入るかどうかは重要なポイントです。メリットとデメリットを理解したうえで、自分に合う方を選択しましょう。
メリット
フリーランスが扶養に入るメリットとして挙げられるのは、以下のとおりです。
・社会保険料や税金の負担が軽くなる
・プレッシャーが少ない
・プライベートを充実できる
社会保険料や税金の負担が軽くなる
扶養に入る最大のメリットは、社会保険料や年金保険料が免除となり、税金の負担も少なくなることです。「少しでも固定費を下げたい」と考えている人は多いでしょう。



フリーランスが扶養に入れば、支払う固定費をぐっと抑えることができます。
プレッシャーが少ない
これからフリーランスになる人は「いくら稼げるのだろう」「安定収入が得られるだろうか」と、何かと収入面での不安があるでしょう。扶養に入ることで稼ぐことに対してのハードルが下がり、プレッシャーが少なく済むのも、扶養に入るメリットです。
プライベートを充実できる
扶養に入ることで1ヶ月あたりの稼ぐ金額に制限ができるため、少ない仕事量で済み、プライベートを充実させられます。



とはいえ、スキルを身につけ単価を上げれば、しっかり稼ぎながらプライベートを充実させることは可能ですよ!
扶養に入ればフリーランス1年目でも「趣味に時間を使いたい」「子育てや介護の時間を優先させたい」という希望を叶えられます。
デメリット
続いては、フリーランスで扶養に入る場合のデメリットを紹介します。
・仕事を調整する必要がある
・スキルアップやキャリアアップのチャンスを逃す可能性がある
仕事を調整する必要がある
扶養に入るためには所得制限があるため、年収の壁を超えないように仕事を調整する必要があります。「収入を気にしながら働きたくない」という人にとっては、窮屈に感じることもあるでしょう。
受けたいと思った仕事を断らなければならない時もあるかもしれません。「扶養に入る」と決めたのであれば、その年は稼ぎたい気持ちを抑え、仕事を調整する必要があることを念頭に置いておきましょう。
スキルアップやキャリアアップのチャンスを逃す可能性がある
扶養に入ることで収入や仕事量に制限がかかり、スキルアップやキャリアアップのチャンスを逃す可能性があります。単価アップの打診やディレクターへの昇進などの本来喜ばしい評価も、断らなければいけないこともあるでしょう。



成長意欲の高い人はもどかしさを感じるかも…。
扶養に入るメリット・デメリットを理解し、自分に合った方を選びましょう。
フリーランスでも扶養に入れる!年収の壁を把握し、自分に合った働き方を選ぼう
フリーランスでも、各条件を満たせば扶養に入ることは可能です。所得税や税金の負担を抑えながら、自宅で稼げる働き方に魅力を感じる人は多いでしょう。
しかし、各条件や手続き、年収の壁を理解しておかなければ、思わぬ負担が発生してしまうかもしれません。「こんなはずじゃなかった」「頑張って働いた分損してしまった」という思いをしないためにも、本記事で紹介した扶養の条件やそれぞれの年収の壁を参考にしてください。
また、扶養に入ることはメリットだけでなく、デメリットもあります。どちらも把握した上で、最適な働き方を選択しましょう。あなたが心地良く働けるフリーランス生活を応援しています。

















